コラム

元・東桜山のみんなの大相撲「本場所を前にした稽古場の様子」

2018年1月12日 12:30配信

初場所を前にした冬の稽古場は、また独特の雰囲気があります。外の気温は0度近くで寒い朝でも稽古場の中に入ると力士たちの身体からは、白い湯気が立ち上り、その熱気で窓は曇り、暖房をつけていないのにまるで暖房がついているかのような暖かさを感じます。

夏場の稽古は暑くて力士たちにとっては過酷ですが、冬場はまた違うことである意味過酷なことがあります。その一つは冷えたマワシです。これを朝締めるのがとてもきついです。力士はマワシの下には何も身に着けませんから、この冷えたマワシを直に締めるのです。身震いするほど身体が「キュッ」と引き締まる感じがします。そして稽古場に降りますが、この稽古場もとても冷たくなっていて、足の感覚がなくなるくらい冷えています。

ただ、稽古が始まって最初の四股を踏んで数十回くらいすると、一気にその寒さからは解放され逆に心地よい気温に感じられるのです。さっきまでが嘘のように体からは白い湯気をあげ全身から玉のような汗をかき稽古をしていきます。冬はなかなか汗をかくことがないですが、夏場と同じくらいの汗を力士たちはかきます。

稽古が激しくなると、力士のちょんまげも乱れてきます。激しい当たりで髪の毛を縛っている元結が切れてしまうこともあります。

取組の稽古が始める前に、“髪しばり”と呼ばれる晒で作った紐で髷をしばります。

稽古途中で、髷が乱れるとこれを締めなおします。

髷を縛り直して再び土俵に入ります。

私が現役のころは何も思いませんでしたが、土俵を離れてこうやってたまに稽古を見学すると、これもある種、相撲の美を感じる気がしました。稽古場でしか見られないことですが、ちょんまげの乱れ具合が稽古の激しさを物語っている気がします。

さぁいよいよ平成30年初場所が始まります。

今年はどんなドラマが生まれるのか、またどんなスターが現れるのか、今年も大相撲から目が離せません。

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