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相撲記者長山の「春場所あ・ら・かると」(4)記憶に残る優勝争い

2020年2月13日 17:00配信

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本場所における究極の優勝争いは、両横綱による千秋楽の全勝対決だろう。過去4回を記録しているが、その内2回が春場所だ。

昭和35年は、戦後初の黄金時代を築いた栃錦と若乃花の両横綱が無傷の快進撃、史上初の千秋楽結びでの全勝対決となった。左四つがっぷりの大相撲から、栃錦が左差し手を抜いて若乃花の右上手を切りにいく奇襲に出たが、若乃花は両まわしを引き付けて寄り切り、8回目の優勝を初の全勝で飾った。

昭和39年には、宿命のライバル大鵬と柏戸が、全勝同士で千秋楽に対峙した。右差しから互いに巻き替えて左差し、大鵬は強烈なすくい投げで柏戸を破り、13度目のV。双葉山の12回を抜く、当時の優勝回数新記録を達成した。

春場所で最も世間の耳目を集めた1番は、昭和50年の貴ノ花と北の湖の勝負だろう。

千秋楽に1敗の大関貴ノ花と2敗の横綱北の湖が直接対決。本割は北の湖が右上手投げで貴ノ花を破り両力士2敗で並んだ。続いて行われた決定戦では、貴ノ花が左を差し、右の前みつを取って渾身の寄り味で北の湖を下し、初優勝を決めた。館内は興奮の坩堝と化し、座布団が乱れ飛んだ。テレビ視聴率は50%を超えていた。

(続く)

「作品紹介」

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著者/長山聡

発行/実業之日本社

定価/本体価格800円+税

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