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相撲記者長山の「力士の給料(3)」

2020年5月20日 19:00配信

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今の月給は昭和46年の約10倍、当時100万円だった優勝賞金は現在1千万円とこれも10倍になっている。バランスを考えると、千倍だった褒賞金は、1万倍でも不思議ではない。

月給を上げるのが難しいなら、力士の励みという意味でも、褒賞金の倍率を見直す時期にきているのは間違いない。

優勝賞金も1千万円では、ゴルフやテニスなどと比べると、かなり見劣りする。もし5千万や1億円などのビックマネーを手にできるとなると、早々とあきらめてしまう上位陣も減り、より熾烈な賜杯レースが展開される可能性がある。

平成27年のプロ野球の年棒は、5億1千万の阿部(巨人)を筆頭に1億円プレーヤーが91人も存在する。そしてダルビッシュや田中のように、大リーグに活躍の場を転じると、何十億という大金を手にすることも夢ではない。

「巨人・大鵬・卵焼き」と言われた昭和40年代の前半は、長嶋や王が3千万から4千万の年棒だったのに対し、大鵬の年収は2千万を超えていた。当時の角界トップは、野球では5番目ぐらいの額に匹敵する。

ところが現在の角界で1億を超えるのは、横綱の日馬富士あたりで微妙なライン。最多優勝回数を誇る白鵬の年収は、公表はされていないものの、推定で2億オーバーは確実と言われている。それでも野球の年棒ではだいたい30番目ぐらいとなってしまう。

モンゴル巡業に取材で同行したことがあるが、物価は日本の10分の1というのが実感だった。日本で1億稼げば、モンゴルでは10億ぐらいの価値がある。ジャパニーズドリームを求めて、素質に恵まれた若者が、次々と来日する一因でもある。

それに対して日本人にとって今の相撲界は、体をコンタクトさせる過酷なスポーツの割には、金銭的に恵まれているとはとても言えない。

開きすぎる他競技との格差は、魅力ある人材集めを困難にしている。日本人の強い力士を育てるためにも、もう少し待遇アップを図ることが必要なのではないだろうか。

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