コラム
相撲記者長山の「歴代横綱~2代目綾川五郎次」
2018年4月16日 18:50配信
歴代横綱物語
(2)2代目綾川五郎次
貞享3年下野国栃木(栃木県栃木市)に生まれたと言われている。19歳で力士になり、江戸の人気スターにのしあがる。
今では不謹慎といわれるだろうが、美男で、土俵に上がってもニコニコしていたため、「綾川さま、綾川さま」ともてはやされたという。
江戸の力士ながら京大阪でも人気があり、寛保3年の京都番付では関脇に名を連ねている。
相撲巧者であり、当時無敵を誇った大関相引を破った逸話などが残されているが、特別な強豪力士ではなかったようだ。
もちろん横綱免許を受けた資料的な事実はない。2代目の横綱として公認されているのは、吉田司家が寛政元年、谷風、小野川に横綱を免許するに際して、神社奉行を願い出た書類に、先例があると、丸山権太左衛門、綾川五郎次の名があったことに由来する。
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