コラム
カド番OLのひとりごと 一月場所千秋楽 forスゴ得
2021年1月27日 18:05配信
見事、大栄翔関の初優勝で幕を閉じた初場所。
まずは15日間無事に終えられたことは、本当によかったと思います。
開催前は不安でいっぱいでしたが、力士や裏方の皆さん、運営の皆さん、そして感染防止マナーを守って観戦したお客さんの努力の賜物だと思います。
休場が多く、寂しい場所にはなってしまいましたが、今場所は見所がたくさんありましたね!
土俵際の攻防や、あっと驚くような決まり手など、熱戦が多かったように思います。
NHKの「カッコいいエンディング」を真似て、私も初場所総集編をイメージして描いてみました。
今場所は、特に追手風部屋、伊勢ケ濱部屋の勢いが目覚ましかったのではないでしょうか。
これからが楽しみな力士をたくさん発見できたという方も多いのでは。
以前、映画『相撲道』のコメントでも書かせて頂いたのですが、ファンを熱狂させ、賑わせた力士が土俵から姿を消しても、翌場所にはまた別の力士が土俵を沸かせるんですよね。
15日間が終わるころにはその存在も薄れていくぐらいに…。
見る側にとっては切なさも感じますが、一方で、とても豊かで贅沢な舞台だと思います。
相撲というのはその豊かさの繰り返しで歴史が作られていくのだと、今場所を見てつくづく感じました。
少し前までは、白鵬不在の場所はやや物足りなく、若手が台頭してきても、やはり横綱白鵬というのは難攻不落な絶対的存在だったと思うのです。
でももしかしたら、そろそろそうではなくなって来ているのかもしれません。
今場所新型コロナに感染してしまったことが心から悔やまれます。
絶対王者がいる中で、今場所をもう一度見てみたい気もするのです。
白鵬関自身も、休場はとても悔しかったのではないでしょうか。
もう一人の横綱、鶴竜関については、いろいろな意見を目にします。
鶴竜関を取り巻く状況や腰の状態を考えれば、無理をせず休養して、万全な状態で復活してほしいと思うのは至極当然だと思います。
横審の心無い批判に対して心を痛めた方も少なくないと思います。
私も鶴竜関のファンなので、とても心配です。
どうかこの先も、楽しく相撲を取ってほしいし、その実績を正しく評価されてほしいと願っています。
昨年末の、某お笑い賞レースで、優勝したコンビが漫才か漫才じゃないかで物議を醸しました。
長年のファンの方やお笑いに精通している方は「あれは漫才だ」と言い、「ふだん見ない人にはわからない」「ラジオでのあのコンビのおもしろさを知らないから」という意見もありました。
でも、年末のあの時間帯に地上波で放送するということは、「ふだん見ない人」「そのコンビを知らない人」が大勢見ているわけで、その人たちを無視することはできないと思うのです。
コアなファンだけが楽しめればいいのであれば、深夜帯やネット配信など、いくらでも方法はあります。
一見さんを取り込んでこそ、その業界が発展していくことにもつながります。
相撲も、興業という一面を考えれば、いたしかたないとも思わなくもないのです。
もちろん、新規客ばかりにこだわって常連をないがしろにするのはよくないですが…。
相撲が好きで、ご贔屓ができると、どうしてもそのご贔屓の立場になってしまうと思います。
かく言う私も、大好きな沢田研二がバッシングされると「何も知らないくせに~~!!」と思ったります(全然相撲関係ないですが)。
でも、悲しいかな、それが世間の評価なんですよね…。
知らない人から見たら、何場所も休場している横綱に対して「なんで続けているの?」と思ってしまうことは責められません。
そこから「なんでなんだろう」と調べて納得してくれる人はそうそういないと思います。
とは言え、鶴竜関自身も、来場所は進退を賭けて出場を目指しているとのこと。
出場するならば、ファンとしては全力で応援するだけです。
ただ、やはり新型コロナが心配です。
このまま感染拡大が収まらなければ、さすがに春場所の開催というのは難しくなってくると思います。
これ以上感染が広がらないことを祈るばかりです。
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