コラム
やまもとななこの「それ、ドスコいね!」 「それ、ドスコいね!」川柳第27回
2021年2月17日 18:05配信
お。あの関取に似てるな、と、人んちの赤ちゃんを見て思った時に、それを口に出すか出さないかは…相手によりますよね。
と、そんなこんなで2月も半ばになりました。
緊急事態宣言が明けない限りは相撲協会も自粛が続いている模様。
福祉大相撲やトーナメントなど、毎年2月のお楽しみがなくて、少し寂しい1ヶ月ですね。
もともと巡業はない月だけれど、次の巡業はいつになるやら。巡業がなくて、力士の皆さんは身体の調整がしやすくなったのかしら。巡業を楽しみにしていた地域の方々は次の巡業までお元気でいてほしいなぁ。
「お相撲さんが来る」って、やっぱり、なんだか心が華やぎますよね。
巡業といえば、「土俵入りの時に関取が赤ちゃんを抱っこして土俵に上がる」やつがとにかく良すぎることでおなじみですが、なぜあれがあんなに人々の心を掴むのか、考えてみました。
わたしたちは、ミニチュアに萌える心を潜在的に持っている気がします。
ある商品をそのまま小さくした姿の、ノベルティのキーホルダーとか、東武ワールドスクエアとか。「あれがあのまんま小さくなった」ものが大好き。
その感じ、まさかあの土俵入りの時にも通ずるものがあるのでは。
見つけました。「それ、ドスコいね!」
そう、生まれたての人は、そこはかとなく力士・親方の風格をまとっていますよね。「赤ちゃんっていうか赤さま」、「あか関」「あか親方」。
泣き出す直前の顔は、稽古場で稽古をつける親方のような厳しさ。
ゲップをする時の落ち着いた背中からは、「汚れたスタイ、片付けとけよ」と指導する兄弟子かのような威厳を感じませんか。感じませんかね。
そんな「あか関」を、関取が抱っこして土俵入りする姿を見て、わたしたちは「関取が関取のミニチュアを抱っこしている!!!あああもうたまらん」という気分になってしまうのでは。。。現に、関取のお子さんが同じ化粧まわししてることもありますもんね。完全にミニチュアの発想。あれもいいよねぇ〜かわいいんだよなぁ〜
いやほんと、あの「赤ちゃん抱っこ土俵入り」は、わたしの中では巡業のピークです。あれさえあれば、ほかのお好みがなくても満足できちゃいます。
と、考えていると、恋しくなる巡業。。。
ああどうか1日も早く、巡業が再開されますように。
このままもし巡業がなくなってしまったら、あの赤ちゃん抱っこ土俵入りまで失われてしまう!あれは大相撲の伝統の中にひっそりと花咲く日本の宝だと思います。
靖国神社の桜の中で、お相撲さんがあか関を抱っこして土俵入りするあれは、わたしの中では無形文化財に匹敵する尊さです。
伝えたい…ユネスコの人に…この想い…
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ドスコいね!川柳
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