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コラム

元・東桜山のみんなの大相撲 朝乃山優勝

2019年6月11日 19:35配信

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トランプ大統領の観戦や表彰式の参加で世界的な注目を集めた夏場所ですが、新元号「令和」最初の本場所に相応しくニューヒーローの優勝で幕を閉じました。夏場所前、朝乃山関が優勝するとは誰が予想したのでしょうか?

朝乃山関のことを知ったのは、いまから3年ほど前のこと。東京で行われる子供たちの相撲大会「白鵬杯」の際、富山県チームが毎年浅草の私のお店に来店してくれて、その際に当時まだ入門したばかりの石橋君(のちの朝乃山関)も来店してくれて子供たちを激励し、そのあと一緒にラーメンなどを食べに行ったのが最初の出会いでした。実は彼の高校時代の恩師・浦山英樹さんは私と同学年で、中学校時代から相撲の全国大会などで対戦し中学・高校・大学と常に大会で対戦をしていた仲なのです。

私が中学校時代は、2つある全国大会のうち1つは私たちが団体優勝をしたのですが、中学最後の全国大会では彼の所属する呉羽中学校に決勝トーナメントで負け、その後、呉羽中学校が決勝へ進み見事全国優勝をしたのです。さらに私が高校3年生の時にはインターハイが富山県で開催され、私のチームメイト志賀太祐(のちの大関・栃東・現玉ノ井親方)が個人戦で優勝し高校横綱に、団体戦ではまたまた決勝トーナメントで浦山さんたちの富山商業(朝乃山関の出身校)に我々明大中野は負けたのです。浦山さんたち富山チームとは常にライバル関係で、学生時代は実は口も聞いたことがありませんでした。ただお互いに相撲の現役から離れたら、しのぎを削った男同士、「あの時は○○だったよなぁ」とか戦った思い出で話が止まりませんでした。これからお互いに若い世代に相撲を教えたり、親交を深めていこうとした矢先、浦山さんは2017年、がんで亡くなりました。

ただ彼が亡くなった日に彼の教え子・石橋君は見事幕下で優勝を決め翌春場所での新十両昇進を決めたのです。

<写真は右側が浦山英樹さん>

実は私は6月に入ってから仕事のため富山に訪れています。富山駅を降りると街のあちこちには朝乃山関のポスター。富山の人との話題はほとんどが朝乃山関。こちらが聞かなくても「うちの近所に朝乃山の実家があるんだ」とか、「朝乃山は来週富山に来るらしい」とか。

さらに驚くのは優勝後の富山の新聞は連日一面が朝乃山関。

16日にはパレードが行われるそうで、いま富山では大人から子供まで相撲・相撲・相撲。

一人の活躍でこんなにも街に活気が出て、人々を元気にする。大相撲や力士たちにはそんなパワーがあるのです。御嶽海関の出身・長野県もそうでしたが「御嶽海」と書かれた旗を持って多くのお客さんが連日国技館へ応援に来ています。力士の活躍が街をそして人々を元気にする光景をいま富山に居て実感しています。

朝乃山関の今後の活躍で富山県をそして日本全体を元気にしてもらいたいものです。

天国の浦山さんも「まだまだだな」なんて言いながらも彼の活躍を喜んでいるのではと思います。

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