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相撲記者長山の歴史コラム 相撲記者長山の目「巡業の取材」その2

2019年8月2日 18:20配信

かつて夏巡業といえば、東北・北海道を中心に行われることが多かった。しかも少し前までは、東北・北海道の体育館内の部屋にはクーラーが設置されてないことが多かった。それどころかメーンの会場にも冷房がなく、お客さんは汗だくの観戦を強いられていた。あちらこちらに氷柱が置かれ、昭和30年代に名古屋場所が開催されていた、冷房施設のない金山体育館をほうふつさせる風景が見られた。

そんな時には取材も大変だった。ただでさえ暑い上に、支度部屋にはあまり夏には見たくない(?)、汗だくのふくよかな大男がゴロゴロしているからだ。

千代丸を取材。巡業の支度部屋の雰囲気がわかる

 ところで江戸時代には当然クーラーなど存在しなかった。そのため夏には怪談話が流行ったという。怖い話でゾーっとすることによって、暑い夜の涼を求めたという。

ある夏巡業で、支度部屋の取材があまりの暑さで閉口している時に、タイミングよくある関係者から若光翔(元幕内、松ヶ根〈現二所ノ関〉部屋)がオカルト力士だという話を聞いた。

それまでも何回か若光翔には取材をしているが、あくまでも相撲に関してのみだった。そこで江戸時代に例にならって怖い話でも聞きに行こうと思い、若光翔の元へ行き「関取はかなりの霊感体質らしいね?」と質問をしたら、立て板に水のごとくエピソードを語り始めた。

若光翔「自分は幽霊とかをよく見るんですよ。最初に見たのが中学2、3年の頃で、電柱と家の間に女の人が立っていた。それで通りすぎて振り返ったらもう誰もいなかったんです。その後、相撲界に入門して20歳ぐらいの時が一番よく見ましたね。この世の人ではないので、雰囲気が違う。メチャクチャ怖いですよ。できれば見たくないんですが…。ただ、座敷童も見たことがあるんですが、あれは縁起がいいそうです。錦戸親方(元関脇水戸泉)も優勝する前に見たそうです。自分も座敷童を見たあとの場所は、調子がいいわけでもないのに12勝しましたからね」

若光翔はベビーフェイスだったこともあり、話を聞いていてもあまり怖い雰囲気ではなかった。それどころか熱弁を振るわれたため、かえって暑さが増したようにさえ感じた。

その後若光翔は座敷童をあまり見なかったのか(?)、185cm、182kgの恵まれた体だったが、最高位は前頭14枚目止まりだった。

次回に続く

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