コラム
やまもとななこの「それ、ドスコいね!」 番付を見ていると
2020年9月7日 17:05配信
なに、急に。と、この涼しさに戸惑いながら迎える九月場所。
番付表を眺めながら先場所を振り返り、「ああ、あの力士はこうなったのね!」と、そのドラマをしみじみ受け止める秋ですね。
「相撲で季節を感じる」この当たり前の日々がありがたいなぁ。相撲が開催されることは当たり前じゃないんだぜと1年前の自分に伝えたいよ。
と、思い立って、昨年の九月場所の番付表と今場所のものを並べてみました。
大関は髙安と豪栄道、そして栃ノ心。
現在の大関、貴景勝は西の関脇、朝乃山は西前頭二枚目でした。
勝負の世界の厳しさが、たった紙一枚に詰まってる。。。
初めて番付表を見た時は、見た目の細かさや相撲字ばかりに目がいっていた気がします。この一人一人の名前にそれぞれの人生が表れていて、出身地で応援するファンの想いも込められていることに気づいてからは、モノトーンで平面の番付表が、カラフルで立体的に見えるようになってきました。力士の出身地を知ると世界地図の見え方も変わるし、「蒙御免」を見れば歴史や伝統を知るきっかけになります。小学校の社会科の教材になりそう。相撲好きな先生はもう使っているかなぁ。
「新入幕の豊昇龍、締込みの青は出身地モンゴルで縁起が良いとされている色なんだよ。この色の布をゲル(遊牧民の移動式の家)の天井の真ん中から垂らす習慣があるんだよ」なんて授業でやってくれないかな。ちなみにこれは、わたしが唯一行ったことのある海外、モンゴルで教わった豆知識です。モンゴルの空のように深い青のその布はお土産やさんでよく売っていました。モンゴルの草原は、太陽の光を浴びて七色に輝いていたのがとても印象的。なだらかな稜線は、大きな動物の背中みたいで優しく美しかったなぁ。モンゴル巡業またやってくれたらいいな。
と、番付を見ているだけで時間はあっという間に過ぎていきます。
もういくつ寝ると九月場所。力士の皆さんと、相撲を支える方々の15日間のご無事を祈りつつ、大相撲アプリとアベマと親方ちゃんねるとBSとラジオと地上波を行ったり来たりするあの忙しい日々がやってきます。
あー15日間(年90日間)まるっと休みたい!
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